任天堂2Qは減収減益、前年の「あつ森」爆売れの反動で Switchは半導体不足で減産
任天堂の2022年3月第2四半期累計の連結決算は、売上高が6242億円、営業利益が2199億円だった。前年同期に「あつまれ どうぶつの森」の販売本数が1427万本に上るなど大幅に上振れしたため数値上は減収減益となったが販売水準は高く、業績はおおむね想定通りとしている。
任天堂が11月4日に発表した2022年3月期第2四半期累計(21年4月〜9月)の連結決算は、売上高が6242億円(前年同期比18.9%減)、営業利益が2199億円(同24.5%減)だった。前年同期に「あつまれ どうぶつの森」の販売本数が1427万本に上るなど大幅に上振れしたため数値上は減収減益となったが、水準は高く、業績はおおむね想定通りとしている。
ゲームハード、ソフトウェアを含む「ゲーム専用機」の売上高は上期合計で、前年同期比19.5%減の5974億円。モバイルゲームでの売上高は前年同期比4.6%減の255億円に着地した。
単体で売上高をけん引するゲームタイトルはなかったものの、新たに発売した「ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD」が360万本、「New ポケモンスナップ」が219万本を売り上げるなど順調な滑り出しを見せた。ミリオンセラータイトルは18本、合計販売本数は9389万本に上る。
Nintendo Switchシリーズの販売台数は前年同期比34%減の828万台。“あつ森”効果の反動はあるものの、ゲームソフトとセットで購入する消費者が多く、前々年の20年度を上回る販売規模に成長した。
一方、Nintendo Switchの販売予想は期初予想から150万台減の2400万台に抑えた。下方修正の理由については、世界的な半導体不足の影響で生産計画を見直し、出荷予定台数を引き下げたためとしている。
Switch本体の生産の影響とソフトの販売実績を考慮し、為替レートを一部見直した結果、任天堂は業績予想を上方修正。売上高は期初予想から据え置き1兆6000億円としたが、営業利益は4%増の5200億円、純利益は2.9%増の3500億円と予想。ソフトウェアの販売見込みは上期の実績を加味して1000万本上方修正し2億本を目指す。
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