米Nianticが登録急かす「Niantic ID」とは何か 1年以内に全ゲームで対応、チャット機能も
ポケモンGOなどのスマートフォンゲームを運営する米Nianticは11月5日、「Niantic ID」を発表した。Niantic製ゲームを跨いでプロフィールとフレンドリストを同期するという。
「Pokemon GO」(ポケモンGO)などのスマートフォンゲームを運営する米Nianticは11月5日、Niantic製ゲームを跨いで利用できる「Niantic ID」を発表した。既存ゲームのプレイヤーを対象に26日まで登録予約を受け付ける。
Niantic IDは、各ゲームで使用しているユーザー名とひも付け、プロフィールとフレンドリストを同期するというもの。新しいNianticのゲームをプレイする際、過去にプレイしたゲームのフレンドとプロフィールを引き継げるとしている。個々のゲーム内で使っているユーザー名は変わらない。
Nianticは「複数のゲームを跨いでプレイヤーのアイデンティティを共通化させ、より絆を育みやすくすることを目指している」と説明する。
もっともNianticは以前から似た機能を提供していた。例えばポケモンGOのプレイヤーが「ハリー・ポッター:魔法同盟」を同じアカウント(Google、Facebookなど)で始めると、ポケモンGOのフレンドの中で魔法同盟もプレイしている人がフレンドリストに表示される。
プレイヤーの間では賛否両論あるが、Nianticは、より積極的にユーザープロフィールとフレンドの共通化を図る考えだ。今後、半年から1年をかけてNianticの全ゲームに「Nianticフレンドリスト」と「Nianticプロフィール」と呼ぶ機能を実装する方針で、ここにはプレイヤーやフレンドをNiantic IDで表示する。そのゲームで使っているユーザー名に関わらず、フレンドと互いを認識できる。
さらに「Nianticチャット」ではNiantic IDをユーザー名としてフレンドと意思疎通を図れる(現在はクローズドβ版)。Niantic IDはユーザー名というより、任天堂の「ニンテンドーアカウント」やソニーの「PSNアカウント」に近いものになりそうだ。
現在Nianticのゲームを複数プレイしている人は、既にあるユーザー名の中から1つを選んでNiantic IDに設定できる。登録サイトに連携済みのSNSアカウントでサインインすると、そのアカウントでプレイしているゲームのユーザー名が並ぶ。ここでNiantic IDにしたいものを選ぶ。
新しい名前の登録は今のところ不可。理由はNiantic IDの登録が先着順で同じ名前は登録できないため。なりすましなどを防ぐ意味もあり「既存のユーザー名を持っているプレイヤーのNiantic ID登録を優先する」という。登録予約はNianticサイトの専用ページで27日の午前中まで受け付ける。
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