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ドコモの通信障害、830万人以上に影響 総務省に事故報告書を提出
総務省は10月14日に発生したNTTドコモの通信障害について同社から事故報告書を受領したと発表した。通信障害は14日午後5時ごろから発生、完全回復は15日午後10時に及ぶなど長時間に渡った。
総務省は11月10日、10月14日に発生したNTTドコモの通信障害について同社から事故報告書を受領したと発表した。このトラブルはIoTサーバの切り替え工事を原因としたもので、午後5時ごろから一部で通信しづらい状況が発生。4G/5Gは15日午前5時5分に、3Gは同日午後10時に回復するなど長時間続いた。
ドコモは、音声通話/データ通信が利用できなかった状況と、利用しづらい状況の2つに分けて報告。
前者の障害は、14日午後5時37分から午後7時57分まで発生。対象ユーザーは約100万人。これは、通信端末の所在エリアを把握するために必要な基地局への位置登録をできなかった人数の推計で、石川県、富山県、福井県、奈良県、和歌山県を除く全国で発生した。
後者の障害は、14日午後4時54分から15日午後10時まで発生。対象ユーザーは、音声通話で約460万人、データ通信で830万人以上としている。影響範囲は全国だ。
11月10日午前11時現在、ドコモは通信障害について記者会見を開いている。
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