「ポーズマニアックス」が待望の復活、β版公開 「進撃の巨人」作者も参考にした老舗ポーズ素材サイト
ポーズ素材サイト「ポーズマニアックス」が同サイトのβ版を公開した。ポーズマニアックスは、世界で最初に生まれたイラストレーターのためのポーズ素材サイトで、2021年10月に同サイトの復活計画を発表していた。
ポーズ素材サイト「ポーズマニアックス」は11月11日、同サイトのβ版を公開したと発表した。ポーズマニアックスは、「ポーマニ」という愛称で親しまれていた世界初のイラストレーターのためのポーズ素材サイト。コンテンツ配信サービス「note」を運営するnote社のCXOである深津貴之さんたちが2006年に立ち上げたもの。深津さんは、21年10月に同サイトの復活計画を発表していた。
ポーズマニアックスは、イラストを練習したいユーザー向けに立ち上げたサービス。1000体超の3Dポーズモデルを掲載しており、それらを360度回転させることが可能だった。深津さんが投稿したnoteによると、最盛期には100万人以上が利用し、漫画「進撃の巨人」の作者である諫山創さんも同サイトでイラストの練習をしていたという。
しかし当時は、3Dツールで作ったモデルを10度ずつ回転させた36枚のjpegデータをつなぎ合わせて、flash上で回転させる方法で疑似的に3Dを作成しており、「ポーズの追加はかなりの重労働」と深津さんはコメント。加えて、iPhoneの台頭によりAdobe Flashが終了するなどの影響から、サイトの継続が難しくなっていたという。
その後、深津さんは2021年10月にポーズマニアックスの復活計画を告知。「最初に作り上げたサービスで愛着があり、いつか復活させてやると思っていた」と述べ、運営を手助けする人々や、モバイル端末のWeb上でも3Dモデルを動かせる環境が整ってきたことなどを理由に復活に着手していた。
今回公開したβ版では、男女2体のモデルを360度回転することや、ズームや光の調整、格子状の直線を入れるなどの操作をWebブラウザ上で行うことが可能。各ユーザーの端末で動作確認の協力を求めている。今後は、モデル制作の予算を確保のためにクラウドファンディングなどを始める予定という。
復活するサイトでは深津さんは監修にまわり、今後はチームでサイトを運営する予定。世界中のイラストレーターや漫画家が基本無料で利用できる、世界最大のポーズ・人体学習マテリアルサイトを目指す。
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