「親切で親しみやすい顔」求む――人型ロボットの“顔”募集に2万人が殺到 採用者には20万ドル
米国に本社を置くロボットメーカーのPromobotは、人型ロボットのモデルとして「親切で親しみやすい顔」を募集することを発表。採用者には20万ドル(約2250万円)を支払うとしたところ、2万件以上の応募があり、12月2日時点で募集はいったん中断している。
米国に本社を置くロボットメーカーのPromobotは、開発中の人型ロボットのモデルとして「親切で親しみやすい顔」を募集することを発表した。性別は問わず、25歳以上の人ならば誰でも応募可能で、採用者には20万ドル(約2250万円)を支払うとしたところ、2万件以上の応募があり、12月2日時点で募集はいったん中断している。
開発中の人型ロボットは、同社のクライアントである米国企業が立ち上げるプロジェクトに使う予定で、ホテルやショッピングモールなど人混みの多い場所で働くことを想定していると説明する。モデルの選定後は、採用者の顔と体の3Dモデルを作成する他、声もコピーするため100時間以上の音声素材を収録するという。
取得した容姿や声のデータは、使用期間の制限がないライセンス契約を結び、その報酬として採用者に20万ドルを支払うとしていた。ライセンスの所有権は、プロジェクトを企画したクライアント企業が所有し、開発したロボットは、2023年から活動を始める予定。
同社はたくさんの応募があったことに感謝の意を述べており、今回応募ができなかったユーザーに対して「今後もプロジェクトを開催する予定がある。楽しみにしてほしい」と案内している。
Promobotは、15年にロシアで設立されたロボットメーカー。顔認識や音声認識、自律航行、人工知能などの技術開発を行っており、19年からは人型ロボットの生産に取り組んでいる。21年12月現在は、米国に本社を置いている。
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