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Meta(旧Facebook)、WhatsAppで「Novi」での暗号資産送金のテスト開始
Meta(旧Facebook)傘下のWhatsAppが米国で暗号資産送金のテストを開始した。Metaのデジタルウォレット「Novi」とステーブルコイン「Pax Dollars」を使う。
米Meta傘下のWhatsAppは12月8日(現地時間)、米国の一部のユーザーを対象に、チャット内で暗号資産を使って送金できるようにするパイロットプログラムを開始したと発表した。Metaのデジタルウォレット「Novi」と米Paxosのステーブルコイン「Pax Dollars」を使う。
送金するには、Androidアプリの場合、WhatsAppのメッセージ枠のクリップをタップし、「Payment」を選んで金額を設定し、送信するだけ。添付ファイルの送信と同じ感覚だ。送受信に手数料はかからず、送金頻度にも制限はない。
Facebook(当時)は2019年6月に暗号資産「Libra」とデジタルウォレット「Calibra」を発表したが、国際通貨基金(IMF)が懸念を表明したり、参加を表明した企業がそれを取り消したりと難航し、2020年5月にはデジタルウォレットとそれを運営する企業名をNoviに改称し、同年12月には運営組織名をLibra AssosiationからDiem Assosiationに改称した。
Noviのトップ、デビッド・マーカス氏は年内に退社する。今回のパイロットプログラムについては、Metaのデジタル決済サービスを統括する部門Facebook Paymentsのトップを務め、マーカス氏の後任になるステファン・カスリエル氏だった。
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