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Microsoft、Teamsの1対1通話のE2EE機能提供開始
MicrosoftはWeb会議サービス「Microsoft Teams」での1対1の通話をエンドツーエンド暗号化(E2EE)できるようにした。管理者が有効にすると使えるようになる。E2EE中は使えなくなる機能もある。
米Microsoftは12月14日(現地時間)、Web会議サービス「Microsoft Teams」での1対1での通話をエンドツーエンド暗号化(E2EE)できるようにしたと発表した。Teamsの管理者は、同日から設定で機能を有効にできる。
この機能はMicrosoftが3月に発表し、10月からプレビューとして提供してきたものだ。すべての会話を暗号化できるわけではなく、管理者が有効にした場合にオプションとして選択できる。
E2EEを有効にすると、以下の機能は使えなくなる。
- 通話の録音
- ライブキャプションと文字起こし
- 通話転送
- コールパーク機能(通話を保留して別の通話に出ること)
- 呼び出しのマージ
- CalCompanionと別のデバイスへの転送
- 参加者を追加して、1対1の通話をグループ通話に拡大すること
Microsoftは、チームコール用のE2EEも、欧米の航空宇宙、製造、電気通信、専門サービスなどの企業顧客に対して展開していく計画だ。
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