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Oracle、医療データ企業Cernerを283億ドルで買収
Oracleは電子カルテなどを手掛けるCernerを買収する。買収総額は約283億ドル(約3兆2165億円)。医療向けクラウド事業を拡充する。
米Oracleは12月20日(現地時間)、電子カルテなどの医療データシステムを手掛ける米Cernerを買収すると発表した。買収総額は約283億ドル(約3兆2165億円)。同社として過去最大の買収になる。取引は2022年に完了する見込み。
ラリー・エリソン会長兼CTO(最高技術責任者)は発表文で「この買収により、Oracleは医療専門家に新世代の使いやすいデジタルツールを提供する。この新世代の医療情報システムは、医療専門家に負担をかける管理作業負荷を軽減し、患者のプライバシーを保護し、総合的な医療費を削減する」と語った。
サフラ・カッツCEOは「ヘルスケアは世界で最大かつ最も重要な垂直市場であり、昨年の市場規模は米国だけで3.8兆ドルだった。(中略)Cernerは今後数年間、(Oracleにとって)巨大な収益成長エンジンになるだろう」と語った。
Cernerは1979年創業のミズーリ州ノースカンサスシティに拠点を置く上場企業で、2020年の収益は55億ドル。10月に米Googleのヘルスケア部門「Google Health」トップ、デビッド・ファインバーグ氏をCEOに迎えた。
ファインバーグ氏は「Oracleに参加することで、電子カルテを最新化し、介護者の体験を改善し、より接続された高品質で効率的な患者ケアを可能にする、かつてない機会が提供される」と語った。
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