Twitter、米共和党議員の個人アカウントを永久凍結 新型コロナ誤情報拡散で
Twitterは新型コロナ関連の誤情報を繰り返し投稿したとして米共和党議員の個人アカウントを永久凍結した。同社は新型コロナ関連ツイートで5ストライク制を採っている。凍結されたグリーン下院議員はFacebookとTelegramで「Twitterはアメリカの敵だ」と投稿した。
米共和党のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員(ジョージア州選出)は1月2日(現地時間)、米Twitterから個人アカウントを永久凍結されたとFacebookとTelegramで投稿した。Twitterは米CNNなどに対し、永久凍結の理由を「新型コロナウィルス感染症の誤報ポリシーに繰り返し違反したため」と語った。
グリーン氏は2020年11月に議員になって以来、選挙や昨年1月6日の議事堂の暴動、新型コロナウィルス関連でたびたび根拠のないツイートを投稿しており、Twitterは昨年7月、同氏の個人アカウントを一時的にロックした。
Twitterは昨年3月、新型コロナ関連の投稿に関するルールを更新し、新型コロナワクチンに関する誤情報と判定されたツイートを5回投稿したユーザーのアカウントを永久凍結することになった。
米Buzz Feedによると、アカウント停止になる直前のツイートは1月1日の「新型コロナワクチンは危険だ。多数の人がワクチンで死亡していることが黙殺されている」というものだったという。同氏の過去のツイートは見ることができないが、たとえばTelegramで「新型コロナの治療薬としてイベルメクチンは有効だ。イベルメクチンでの治療を規制するのは犯罪だ」などとも投稿している。
グリーン氏はFacebookで、「シリコンバレーカルテルがついに引き金を引いた。Twitterが私のアカウントを永久凍結したのだ。ビッグテックは言論の自由の敵。われわれはそれを忘れないだろう! 私をTelegramでフォローしてください」と語った。
また、別の投稿では、「Twitterはアメリカの敵だ。ソーシャルメディアプラットフォームは真実の拡散を止めることはできない」とも語った。
CNNによると、グリーン氏のTwitterアカウントには46万5000人のフォロワーがいた。Facebookアカウントの本稿執筆現在のフォロワーは40万6126人、Telegramのサブスクライバーは15万7393人だ。なお、同氏の議員としての公式Twitterアカウントは現在も有効だ。
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