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「Google Chrome 97」の安定版公開 危険度最高の脆弱性修正やデータ一挙消去ツール追加など
GoogleがWebブラウザの最新版「Chrome 97」をリリースした。危険度最高の1件を含む37件の脆弱性に対処した。訪問したWebサイトの権限をリセットし、データを一括削除する機能も追加された。
米Googleは1月4日(現地時間)、Webブラウザ安定版のアップデートとなる「Chrome 97」(バージョン97.0.4692.71)をWindows、Mac、Linux向けに公開したと発表した。数日かけてローリングアウトしていく。
一般ユーザー向けの新機能としては、アクセスしたWebサイトに保存されたすべての情報を一括削除できるようになった。これまでは、個々のCookieを削除することしかできなかったが、Webサイトを訪問した際に保存されたすべてのデータと情報を削除できる。
[設定]→[セキュリティとプライバシー]の「サイトの設定」→「すべてのサイトに保存されている権限とデータを表示」を開き、「データをすべて消去」をクリックすることで実行できる。
Webサイト名の右にある縦の…からサイトごとにデータを削除したり権限をリセットすることも可能だ。
また、ChromeのショートカットにしたWebページの表示で、トップのバーが1つ減り、スペースが広く見やすくなった。
セキュリティ関連では危険度最高の「Critical」1件を含む37件の脆弱性に対処した。
開発者向けの新機能については、以下のYouTube動画を参照されたい。
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