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まだ見えぬ「PlayStation VR2」の本当の姿――歴史と「いま分かること」から予想する(3/3 ページ)
CES 2022で発表された「Playstation VR2」。デザインや価格、発売時期などは未公表で、どのような製品になるのかを正確に描き出すのは難しい段階だ。だが、公表済みの情報からも商品の特性は予想できる。PSVR2はどういうものになるのかを考えてみたい。
ゲーム機の課題「ライセンスモデル」をどうするのか
もう一つの懸念点は「ソフトがどうなるか」だ。
実のところ、ゲームは心配していない。PCやQuest 2向けにゲームを作っているところは、販売プラットフォーム拡大を考えて対応してくるだろうし、SIE自身も傘下のゲームスタジオを活用して開発を進めるだろう。
むしろ重要なのは、コミュニケーション系サービスやゲーム以外の用途だ。こうした領域ではPCやQuest 2などに向けて、さまざまなサービスが立ち上がっている。
ゲーム機の場合、ライセンスモデルの関係もあって、どうしてもPCなどに比べると「試行錯誤を伴うサービスをスモールスタート」するのが苦手だ。Quest 2も初期はゲーム機と全く同じライセンスモデルだったが、いまは自由にアプリ開発して配布する「App Lab」を導入している。
PSVRの時代も、PCのVRに比べ、「毎日新しいものが登場する」ダイナミズムに欠けている部分があったのは否めない。
この点をPSVR2ではどうするのか?
手を入れるとなると、PS5自体のビジネスモデルに影響が出てくるので難しい部分もあるだろう。
だとするならば、結局のところ「ゲーム機のビジネスモデルの中で満足するかどうか」が、PSVR2を選ぶかどうかの分かれ目にもなってくる。
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