NTT、「テレホーダイ」の提供を2024年で終了 90年代のインターネットを支えた長寿サービス
NTTが、「テレホーダイ」など固定電話の全ての通話料割引サービスの提供を2024年1月をもって終了する。「固定電話網(PTSN)のIP網への移行に伴い、通話料をシンプルでフラットな料金体系とするため、提供終了を決めた」(同社)という。
NTTは1月20日、「テレホーダイ」など固定電話の全ての通話料割引サービスの提供を2024年1月をもって終了することを発表した。固定電話網(PTSN)のIP網への移行に伴い「通話料をシンプルでフラットな料金体系とするため、提供終了を決めた」(同社)という。
テレホーダイは、午後11時から翌日の午前8時の間、指定の電話番号への通話や通信料金が定額で利用できるサービス。1995年8月から提供が始まり、90年代のインターネットユーザーたちが多く利用していたが、ADSLなどの常時接続サービスが普及により利用者は徐々に減少しているという。
識別番号をダイヤルせずに、電話会社を利用できるサービス「マイライン」などの提供終了も発表。今後順次、全てのユーザーに対して登録状況と移行先事業者の通話サービスを知らせるという。この他、今後利用減少が見込まれる、もしくはIP網での提供が困難なサービスは24年1月に提供を終了する。
公衆電話や110、118など一部サービスは、IP網への移行後も継続する。
IP網への移行自体は2010年11月に計画を発表済み。IP網へ移行した後の固定電話の価格などを明かしたのは初めて。回線使用料は現在と同額で、ユーザー宅の工事や手続きは不要、電話機器なども継続で利用できる。通話料金は距離や時間帯による価格幅をなくし、固定電話発の料金は3分当たり9.35円で統一する。
関連記事
- NTT新料金、3分一律8.5円に 固定からIP電話へ 2024年から切り替え
- 「ntt.co.jp」から新ドメインへのリダイレクト終了、研究資料にアクセスできず 「人類にとって損失では」と物議
NTTの旧公式WebサイトのURLにアクセスしても新しいサイトにリダイレクトしなくなっていることが分かり、Twitter上で話題になっている。この仕様変更を見つけたユーザーは「過去に掲載したジャーナルや研究資料が参照できなくなっている」と問題点を指摘する。 - ドコモ、ケーブル近くに置くだけで通信エリアを作れるアンテナ開発 5G・6Gの課題に光明
NTTドコモが、電波を伝送するケーブルの近くに置くだけで周囲を通信エリア化できるアンテナを開発した。2022年上期中に同アンテナを使った5G通信エリア構築の検証を始める。 - 「超すごいIPv6本」電子版を無償配布 JPRSやNTTコムなども協賛
IPv6の解説書「プロフェッショナルIPv6 第2版」電子版の無償配布が12月20日に始まった。著者は「IPv6についてまとまった情報を必要としている人に届けたい」としている。 - 量子コンピュータでも解読できない暗号技術、東大らが開発
東京大学と九州大学マス・フォア・インダストリ研究所、日本電信電話(NTT)の研究チームは、量子コンピュータでも解読できない新たなデジタル署名「QR-UOV署名」を開発したと発表。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.