「超すごいIPv6本」電子版を無償配布 JPRSやNTTコムなども協賛
IPv6の解説書「プロフェッショナルIPv6 第2版」電子版の無償配布が12月20日に始まった。著者は「IPv6についてまとまった情報を必要としている人に届けたい」としている。
技術書の出版を手掛けるラムダノート(東京都荒川区)が販売している、IPv6の解説書「プロフェッショナルIPv6 第2版」電子版の無償配布が12月20日に始まった。著者であり、通信技術やプログラミングなどを解説するWebサイト「Geekなぺーじ」も運営している小川晃通さんは、IPv6についてまとまった情報を必要としている人に届けたいとしている。
第2版は、2018年に発行した初版に比べて30ページ以上増量。5部構成に分けており、第1部の「インターネットとIPv6の概要」でインターネットの仕組みなど、前提知識を理解する部分から話を始め、そこからより詳細な解説に入っていく。カラーの図を初版よりも増やしており、IPv6の情報に初めて触れる人たちにも読みやすいように改訂したという。
初版の執筆や公開に当たっては、日本レジストリサービス(JPRS)、BBIX、NTTコミュニケーションズ、日本ネットワークイネイブラー(JPNE)の4社が協賛。クラウドファンディングでも、目標金額の256万円に対し173%の443万円を集めた。
この書籍は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス「BY-NC-SA」(表示-非営利-継承)の下に無償公開しているため、学校の授業や企業での研修などを目的とした使用や複製する場合、書籍中の文章や図を申請なく使うことが可能。
無償配布は作品販売サイト「BOOTH」の中で行っており、無償以外にも購入者は任意の価格で書籍の購入ができる。紙の書籍も発刊予定で、予約受付を始めている。こちらの価格は5000円で、2022年1月12日から順次発送する。
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