映画「銀河鉄道999」のUHD BDボックス、特典が4:3の本編映像になった理由
東映ビデオは5月に発売する「銀河鉄道999 THE MOVIE 4KリマスターBOX」にアスペクト比が4:3の本編Blu-ray Discを同梱すると発表した。なぜあえて4:3の映像を収録するのか。
40年ぶりの劇場公開で注目を集めた「銀河鉄道999」の映画2作。東映ビデオは1月21日、5月に発売するUltra HD Blu-rayボックス「銀河鉄道999 THE MOVIE 4KリマスターBOX」の特典としてアスペクト比が4:3(以下、スタンダードサイズ)の本編Blu-ray Discを同梱すると発表した。
BOXは、再上映しているドルビーシネマ版と同じ4Kリマスター版を“4Kブルーレイ”ことUltra HD Blu-ray Discに収め、それぞれの特典Blu-ray Discを封入した4枚組。40年前の35mmポジフィルムを5Kスキャンし、4K HDR(ハイダイナミックレンジ)などの処理を施しており、フィルムが本来持っていた細部の情報や、劇場では暗くて視認できなかったシーンなども豊かな映像表現で見られるとしている。
東映ビデオによると、特典映像を4:3にしたのは映画2作品がもともとスタンダードサイズで製作していたため。劇場公開時に上下をマスキングし(=隠す)、16:9のビスタサイズにする手法だった。
今回の特典BDはマスキング前の映像を収録する。このため上映時に見えないことを前提に、上下を作画していないシーンがあったり、テロップが消えているシーンがあったりする。映画の製作過程まで分かるファン向け特典映像となった。
銀河鉄道999は松本零士さん原作のテレビアニメシリーズ。1977年に「少年キング」で連載を始め、翌78年にフジテレビ系列でテレビアニメを放送し、最高視聴率22.8%という大ヒットになった。映画「銀河鉄道999」は1979年、「さよなら銀河鉄道999-アンドロメダ終着駅-」は1981年に劇場公開した。
再上映は劇場版「銀河鉄道999」が1月14日から、「さよなら銀河鉄道999 -アンドロメダ終着駅-」が21日から全国7館で実施している。
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