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なぜMicrosoftは7.8兆円投じてまでゲーム会社を買うのか 変革期に突入するゲームビジネス(3/3 ページ)

米MicrosoftがActivision Blizzardを約7.8兆円で買収した。ZeniMax Mediaに続く大型買収だが、なぜMicrosoftはゲーム会社を次々に買収するのか。そこにはゲームビジネスが大変化しつつあるためだ。その背景をひもとく。

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ソニーや任天堂はどう戦うのか

 では、ライバルはどう対抗するのだろうか?

 任天堂はあまり変わらない。元々「任天堂の世界観」で独自のゲームを提供することで支持を得てきたわけだから、それを継続するだけだろう。実のところ、ユーザー層がXboxやPlayStationと直接競合しているわけでもなく、「どちらも遊ぶ」人が多い。

 ソニー・インタラクティブエンタテインメントにとっては、確かに打撃と言える。Microsoftのファーストパーティー陣容が手強くなることは間違いないからだ。

 ただ、当面Activision BlizzardのヒットゲームがPlayStationでも出るとすれば、「Activision Blizzardのソフトがない」という不利はない。

 ポイントは「Xbox Game Passにどう対抗するのか」という話になるだろう。

 今のオンラインサービスであるPlayStation Networkを再編するという噂はあるが、あくまで噂だ。直接的にXbox Game Pass対抗の策を示しているわけではない。同じようなサービスを作るのか、それとも別の形で対抗するのか……。その点はなんともいえない。

 ただ、「ゲームのIPを収益に生かす」という意味では、映画化などの方法もある。過去、ゲームの映画化はあまりヒット・良作に恵まれていないが、ソニーはその点、ここから覆すことができるのだろうか。

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