穴埋めするだけで論文を作れるWebフォーム 便利すぎて無情な現実を突きつけてくると話題に
「めちゃくちゃ有用だけど、きつい現実を突きつけられる」──こんな口コミで、あるWebサイトが話題になっている。「データはどのように収集しましたか?」「この論文で検証したいことは何ですか?」など複数の設問に回答することで、論文の骨組みを出力してくれるWebフォームだ。
「めちゃくちゃ有用だけど、きつい現実を突きつけられる」──こんな口コミで、あるWebサイトが話題になっている。「データはどのように収集しましたか?」「この論文で検証したいことは何ですか?」など複数の設問に回答することで、論文の骨組みを出力してくれるWebフォームだ。
設問は、データの正確性、研究の正確性、研究の意義、研究の必要性の4種類に分かれており、それぞれのテーマに沿った質問を用意している。入力した後は「論文骨子へ変換」をクリックするだけで、論文タイトルから要旨、実験方法、結論などを表示する。
作成したのは「独学大全」などの書籍で知られる、作家の読書猿(@kurubushi_rm)さん。自身のブログに「論文に何を書くべきか→これだけは埋めろ→論文作成穴埋めシート」と題して2012年2月に投稿したものだ。「穴埋めしたら論文を出力してくれるものが作れないか」という話を受けて、シートを作成したとしている。
一方で、この穴埋め表が「『あなたは論文が書けないのではない。研究ができないのだ』という事実を突きつけてしまう」とも解説する。
「(研究は)その分野の学術研究のコンテクスト(文脈)に位置付けられることで、はじめて研究と呼ぶべきものになる」と研究の定義を説明。正しさだけでなく、その必要性や重要性を示すことも論文の書き手には求められるという。
「空欄を、埋まるところから埋めていけば、何が足りないか、ならば何をしなければならないか、考え進めていくことができるだろう」として、研究で何をしたらいいのか分からなくなったときの点検用に使うのが、このシートの正しい使い方だと説明している。
このシートの存在を知ったTwitterユーザーからは「自分が学生のときに欲しかった」や「単刀直入でいいサイト。下級生に見せてあげたい」「研究→案件、論文→プレゼン資料と読み替えてもほぼ通じる」など好意的な反応が多く見られた。
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