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Meta(旧Facebook)によるeコマース企業Kustomer買収をEUが承認
Meta(旧Facebook)が2020年に発表したeコマース企業Kustomerの買収を欧州委員会が承認した。Metaが買収完了後も競合によるメッセージングチャネルへの無料アクセスを遮断しないと約束したため。
欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は1月27日(現地時間)、米Meta(旧Facebook)による米Kustomerの買収を承認したと発表した。Metaが提示したコミットメントを完全に順守することを条件とする。
Metaは2020年11月にKustomer買収を発表した(買収総額は非公表)。
Kustomerは、コンタクトセンターなど向けにAI採用の顧客サービスCRMプラットフォームを提供している。Kustomerは顧客の履歴を保持していることから、Facebook(当時)がこのデータを広告などに利用するのではないか、また、メッセージングチャネルのパブリックAPIへの競合からのアクセスを遮断するのではないかという懸念があった。
欧州委員会は調査の結果、MetaがKustomerの買収によって広告目的で利用できるようになるデータは、オンラインディスプレイ広告サービス市場の競争に重大な悪影響を与えることはないと結論づけた。
欧州委員会のコミッショナー、マルグレッタ・ヴェスタヤー氏は「この決定は、顧客関係管理ソフトウェア市場で新規参入者が効果的に競争できることを保証する。Metaのコミットメントにより、競合はMetaのメッセージングチャネルに引き続き無料でアクセスできる」と語った。
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