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「Z 9」にニコンの本気を見た 容赦なく詰め込まれた最新技術で撮影が快適に荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/4 ページ)

ソニー、キヤノンの後塵を拝したと見られていたニコンが猛ダッシュで最前線に躍り出た感のある「Z 9」。快適なシャッターとAF。これぞフラッグシップ機という感じ。

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縦位置で構えてもらった

縦位置でポートレート。階調も色も肌の質感もよし(24-70mm 70mm 1/400秒 F2.8 +0.7 ISO200)

 接眼部はニコンのハイエンド機伝統の円形デザイン。

 EVFはZシリーズのこだわりだけあって大きくて見やすくてレスポンスもいい。


EVFをiPhoneで撮ってみた。リアルでレスポンスもよくパネルのスペック以上に見やすい

 このEVFはMF時もピントの山を見つけやすい。

 次は網が邪魔をして瞳検出AFがうまく働かなかったため、MFで撮影した猫だ。


猫を保護している小屋のようだった。MFで瞳に合わせたのだが予想以上に容易なのだった(24-120mm 120mm 1/160秒 F4 +0.3 ISO400)

 背面モニタは4軸チルト。横位置のローアングル・ハイアングルに加え、縦位置でのチルトにも対応している。


縦位置チルト時。90度まで上を向けられる

Z 9は今のミラーレス一眼が目指していた形かも

 最後にそれ以外の話をちょろっと。

 動画は8Kの30pに対応。最長で125分まで撮れる。8Kでこれはすごい。


動画の画像サイズ。4Kで120p、8Kで30pまで対応している

動画のファイル形式はH.264やH.265の他、ProResにも対応している

4Kで撮影した動画から1フレームだけ切り出してみた

 続いて位置情報。スマートフォンと連携して位置情報を自動的に取得できる他、GPSユニットを内蔵。内蔵GPSで位置情報を記録dけいる他、ログも取ってくれる。


GPSによる位置情報の記録もできる

 という感じ。

 まあなんというか、Z 9は良いカメラでありました。

 性能もそれを支えるボディもすごくしっかり作られててしかも斬新なのだ。特にAF周りとメカシャッターレスの構造がいい。

 もちろんフラッグシップ機の価格だし、ボディだけで約1340gと軽く1kgオーバー。一般向けのカメラじゃないのは確かなのだけど、めちゃ魅力的であり、このEVFとAFとメカシャッターレスのセンサーはミラーレス一眼全体の目標になりそうで、この先もものすごく楽しみである。フラッグシップ機だからここまでできたのだろうけど、フラッグシップ機に閉じこめておくのはもったいないのでいつかは軽量なミドルクラス機もこうなってほしい。

 にしても、欲しいわ、これ。

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