残業時間が多い職種ランキング 上位だったIT系職種は?:就職人気から占う今後のIT業界
パーソルキャリアの転職サービス「doda」が職種別の平均残業時間を調査。IT系職種では、10位に「インフラコンサルタント」がランクインした。
就職人気から占う今後のIT業界:
エンジニアをはじめとするIT人材は今やIT業界のみならず、さまざまな業界のDXを支える存在だ。このコーナーでは、調査会社などが発表している就職人気ランキングから、向こう数年のIT業界・IT人材動向のヒントを探っていく。
職種で残業時間はどれほど違うのか。パーソルキャリアは1月31日、自社の転職サービス「doda」において2021年「平均残業時間」に関する調査を発表した。平均残業時間が多い職種1位は、建築・土木系の「設計監理/施工監理/コンストラクションマネジメント」で38.3時間だった。IT系職種は10位に「インフラコンサルタント」がランクイン。平均残業時間は28.1時間だった。
その他の職種は、2位にクリエイティブ職の「プロデューサー/ディレクター/プランナー(出版/広告/Web/映像関連)」で32.5時間、3位は建築/土木系エンジニア職の「施工管理」で31.8時間、4位は同職種の「建築設計/デザイン/積算/測量」で29.8時間、5位は「人材サービスの営業」で29.2時間。
6位は、営業職の「電機メーカーの営業」で28.6時間、7位はものづくり系エンジニアの「機械設計/金型設計/光学設計」で28.5時間、8位は同職種の「組み込みエンジニア」と企画/管理職の「経営企画/事務企画」で28.3時間だった。IT系職種はその他、16位に「ITコンサルタント(アプリ)」が26.1時間でランクインしている。
トップ20のうち、大きく残業時間が減少したのは3位の施工管理(前年比5.1時間減)。理由として、クラウド型の施工管理システムの導入が急速に広がり、仕事のデジタル化が進みつつあると同社は説明。「図面管理や業務連絡の一斉送信などがタブレット上で可能となり、事務所への移動時間や事務作業が削減。さらにタブレット端末などを通じた現場監督が可能になったため」としている。
調査は、20歳から59歳までの正社員1万5000人を対象に実施。doda会員ではなく、ネットリサーチ会社が保有するデータベースを基に、インターネット経由で回答を収集した。
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