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AMD、競合Xilinxの約500億ドルの買収を完了
AMDは2020年に発表した競合するXilinxの買収を完了したと発表した。株式交換による買収で総額は当初の発表より150億ドル近く上がり約500億ドル。同社はリサ・スーCEOの取締役会長就任も発表した。
米AMDは2月14日(現地時間)、2020年10月に発表した米Xilinxの買収を完了したと発表した。買収は株取引で行うため、発表当初の総額は約350億ドルだったがAMDの株価が大きく上昇し、最終的な価格は500億ドル(約5兆8000億円)近くになる。
発表後、様々な地域での承認を得、この1月末に残っていた中国当局の承認を得て完了に至った。
Xilinxは1984年創業のカリフォルニア州サンノゼに拠点を置く上場企業。専門分野はデータセンター、AI、機械学習、5G、SoC、FPGA、ACAPなど、AMDの従来の主力事業とは異なっており、AMDと同様のファブレスながら、AMDの市場拡大に役立つ。
また、2015年にXilinxの競合Alteraを167億ドルで買収した米Intelとの競争にも貢献しそうだ。
今月初旬には米NVIDIAによる400億ドルでの英Arm買収の中止が発表された。NVIDIAの狙いも、半導体市場での領域拡大が狙いだった。
AMDは同日、リサ・スーCEOの取締役会長就任と、Xilinxの元取締役、ジョン・オルソン氏とエリザベス・ヴァンダースライス氏を取締役に迎えたことも発表した。
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