ホビーショップ「METALBOX」、ガンプラ横流し転売疑惑を一部否定 「法的措置とる」と声明出すも疑問の声相次ぐ
プラモデルの横流し転売疑惑が上がっている「METALBOX」が、疑惑を否定する文書をTwitterで公開した。転売を行った事実はないとした一方、Amazonマーケットプレイスでは複数アカウントを使い、一部商品を希望小売価格を超える価格で販売していたと認めた。
ガンダムのプラモデルについて、横流し転売疑惑が上がっているホビーショップ「METALBOX」(大阪市)は2月21日、疑惑を否定する文書をTwitterで公開した。転売を行った事実はないとした一方、Amazonマーケットプレイスでは複数のアカウントを使い、一部商品についてはメーカー希望小売価格を超える価格で販売していたこともあったと認めた。
METALBOXはフィギュアやプラモデルと販売するホビーショップ。ネット上では2月中旬から「METALBOXが問屋としてメーカーからプラモデルを入荷し、小売店に卸さずヤフオク!やメルカリで転売していた」「Amazonで複数のアカウントを使い、メーカー希望小売価格を超える価格で販売していた」との指摘が挙がっていた。
METALBOXは転売疑惑について「当社は小売店であり、メーカーから商品を直接仕入れていない。ヤフオク!やメルカリで転売していた事実はない」と否定。Amazonマーケットプレイスでの販売については「複数のアカウントを使用して販売していた。他社の相場に合わせるため、価格がメーカー希望小売価格を超えることがあった」と事実を認めた。
疑惑が持ち上がってから、同社は「事実無根であり、沈静化を待つべく静観していた」が、誹謗中傷や業務妨害があることから「法的措置に向け準備中」と明かした。
これに対しネットでは「問屋ではないというが、大阪久宝寺町卸連盟に加盟している」「使っていたAmazonアカウント名や商品価格は公開しないのか」「メルカリで転売しているのが従業員という可能性もないのか」「Amazonの出品用アカウント複数所持はガイドライン違反では」といった反応が挙がっている。
これらについてITmedia NEWSはMETALBOXに取材中だが、22日午後5時の時点では「担当者が席を外していて、本日中の回答はできない」(METALBOX)という。
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