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飲食店の「フードデリバリー対応端末多すぎ問題」を解決するSaaSが成長中 VCから3億円を調達

複数のフードデリバリーからの注文を1つのタブレット端末で管理できるようにする飲食店向けSaaS「CAMEL」の提供元が、ベンチャーキャピタルから3億円の資金を調達。調達した資金は組織の拡大や飲食店へのさらなる認知拡大などに充てるという。

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 複数のフードデリバリーからの注文を1つのタブレット端末で管理できるようにする飲食店向けSaaS「CAMEL」を提供するtacoms(東京都文京区)は2月22日、ベンチャーキャピタルのXTech Ventures(東京都中央区)とANRI(東京都渋谷区)から3億円の資金を調達したと発表した。

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CAMELのUIのイメージ

 CAMELは「Uber EATS」や「Wolt」など複数のフードデリバリーから届いた注文を一覧で表示する機能や、各サービスに提供しているメニューを一括で変更する機能などを搭載。各サービスでの売り上げを自動でPOSシステムに転記できる機能も備える。

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CAMELの累計導入店舗数の推移

 導入社数は250社以上(22年2月時点)で、飲食チェーン「ねぎし」を運営するねぎしフードサービス(東京都新宿区)などが利用している。累計導入店舗数は、2020年7月のサービス開始から22年2月までで5500店舗を超えたという。

 今後は調達した資金で組織を拡大。外部サービスとの連携やマーケティング、導入店舗へのサポートなどを強化する。

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CAMEL利用時のイメージ

 tacomsによれば、複数のフードデリバリーに対応する飲食店の中には、サービスごとに注文を受け付けるために個別に端末を用意したり、それぞれの端末に別々のIDでログインしたりするといった手間をかけている店舗が多いという。CAMELは一つのタブレット端末で複数サービスからの注文を管理できることから、業務効率化や端末を購入するコストの削減につながるとしている。

 tacmosが資金調達するのは3回目。1回目は19年の創業時にインドネシアのベンチャーキャピタル・EastVenturesから、2回目は21年5月にEastVenturesやANRIから調達した。1回目と2回目の金額は明かしていない。

 「コロナ禍でデリバリーやテークアウトに注力する企業が増えた。そういった企業や、チェーン店やゴーストレストランでの導入が進んだことが伸長の要因と分析している」(tacoms)

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