ロシアのウクライナ侵攻、ネット上に情報続々 宣戦布告はYouTubeに、火の手の様子はTwitterに、航空機の状況はFlightradar24に
ロシアのプーチン大統領は2月24日(現地時間)、ウクライナ東部住民を保護するための特別な軍事作戦を実施すると表明した。ネット上には、宣戦布告の動画やウクライナで火の手が上がっていること、航空機がウクライナを避けて運航している状況などが次々に投稿されている。
ロシアのプーチン大統領は2月24日(現地時間)、「ウクライナ東部住民を保護するための特別な軍事作戦を実施する」と表明した。このプーチン大統領の演説は、ロシアの報道機関がYouTube上で配信している。Twitter上でも複数のユーザーから、ウクライナの各所で火の手が上がっていることが報告されている。
在日ウクライナ大使館(@UKRinJPN)は24日午後0時32分に、「戦争が始まりました。国際社会にサポートを願います」とTwitter上に投稿。
在日ウクライナ人の政治評論家ナザレンコ・アンドリーさんは「ハリコフ市、今」と同市で火の手が上がっている様子をツイート。
米CNNは、首都キエフで中継を行っていたさなかに背後から爆発音が聞こえた映像を公開している。
航空機の飛行状況をリアルタイムに更新する「Flightradar24」を見たユーザーからは、ウクライナ上空に航空機がいない報告が上がっている。午後2時現在、編集部でも同様の状況を確認した。
午後2時時点では「宣戦布告」が日本のトレンドの6位に。第2位には「ウクライナ」、第8位には「弾三次世界大戦」が入っており、他にも「軍事行動」や「プーチン」「NATO」など関連ワードが複数トレンド入りしている。
日本のTwitterユーザーからは「宣戦布告をリアルタイムで見るのは初めて」「ネット社会が普及された中で1番見たくない光景」といった反応が見られている。
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