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Facebook、ウクライナのユーザー向け自衛ツールを提供
ロシアによるウクライナ侵攻を受け、Facebookはユーザーが自衛するためのツールをウクライナで提供開始した。数タップでプロフィールをロックし、過去の投稿を含めて表示先を友達のみに変えられる。昨年8月にアフガニスタンで提供したものと同じだ。
米Meta傘下のFacebookでセキュリティポリシー責任者を務めるナサニエル・グライチャー氏は2月24日(現地時間)、ロシアによるウクライナ侵攻を受けてウクライナのユーザーを保護するためのツールの提供を開始したとツイートで発表した。
数タップ(クリック)でプロフィールをロックできる。これにより、友達以外のユーザーにプロフィール画像をダウンロードされたり、タイムラインに投稿を表示したりできなくなる。過去に公開設定で投稿した投稿もすべて、公開先が友達のみに変更される。
この機能を有効にしたユーザーのプロフィールには鍵穴のマークが表示される。
日本語のヘルプページにも方法が紹介されているが、「プロフィールのロックができるのは、一部の国の方のみです」とある。
同社は昨年8月、タリバンが政権を奪還したアフガニスタンでもこの機能を提供した。
グライチャー氏は一連のツイートで「Twitterもユーザー保護の有意義なガイドを紹介している」とTwitterの保護対策も紹介した。
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