Googleの折りたたみ・大画面向けモバイルOS「Android 12L」が正式版に SamsungやMicrosoftが採用へ
Googleは折りたたみ・大画面端末向け専用OS「Android 12L」の正式版をリリースした。Samsung、Lenovo、Microsoftの製品に年内に搭載される見込み。
米Googleは3月7日(現地時間)、折りたたみ端末やタブレットのような大画面に最適化したAndroid OS「Android 12L」の正式版をリリースした。年内に、韓国Samsung Electronics、中国Lenovo、米Microsoftの端末でのアップデートが計画されているとしている。
具体的なモデル名は不明だが、Samsungの折りたたみ端末「Galaxy Z Fold3 5G」「Galaxy Z Flip3 5G」やタブレットの「Galaxy Tab」シリーズ、Microsoftの折りたたみ端末「Surface Duo 2」などに搭載されるとみられる。なお、Lenovoのタブレット「Lenovo Tab P12 Pro」はAndroid 12Lのβ版に対応している。
正式版では、大画面を生かし、通知とクイックタイルの専用スペースを設け、通知の表示やスワイプのためのスペースを増やした。
各種設定では、設定画面を左に表示したまま設定操作ができる。下の画像は「壁紙とスタイル」の設定画面だ。複数の設定を変更する際、いちいち設定画面に戻らなくて済む。
また、Chrome OSにあるような「タスクバー」を追加し、バーにあるアイコンを画面にドラッグ&ドロップすることでマルチタスク画面にできる。
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Android 12Lは、モバイルOSのAndroidを折りたたみや大画面に最適化した別OSだが、Googleは「Android 13以降では、大画面端末を最大限に活用できるよう、さらに多くの機能を追加していく」としており、LシリーズがメインのOSと別に併存するのか、将来的には統合されるのかは不明だ。
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