M1になった「iPad Air」、第4世代と徹底比較してみた(2/2 ページ)
米Appleが3月8日(現地時間)に発表したiPad Airは、「Apple M1」を搭載し、パフォーマンスを大幅に引き上げた。しかし、外観は前モデルから変化はない。SoCの変更以外にどこが変わったのだろうか。
残りの変更点はカラーと価格程度
ただし、背面のカメラスペックは変わらない。1200万画素でレンズはF1.8、レンズ構成も同じだ。動画も4K/60fps、1080p/240fpsと第4世代と同じだ。ただし、新たに「映画レベルのビデオ手ブレ補正」に4K撮影が加わった他、拡張ダイナミックレンジ(最大30fpsまで)もサポートしているようだ。
その他、64GBと256GBの2ラインアップ体制、バッテリー容量(28.6Wh)、バッテリー駆動時間(Wi-Fiでのネット利用、ビデオ再生で最大10時間)、サイズ(247.6×178.5×6.1mm)は第4世代と同じ。重さが僅かに変わっており、Wi-Fiモデルは458gから461g、セルラーモデルは460gから462gに増えている。
カラーはスペースグレイ以外新色に置き換わっている。シルバー、ローズゴールド、グリーン、スカイブルーは、それぞれスターライト、ピンク、パープル、ブルーに変更となった。
価格は新旧ともに599ドルスタートだが、国内価格は7万4800円からと、前モデルの6万9080円から6000円ほど引き上げられている。第4世代発表時と比べて、円安傾向が進んでいるため、それを反映したものと思われる。
Wi-Fiモデルの256GBは9万2800円。iPad ProのWi-Fiモデルが128GBで9万4800円、256GBで10万6800円なので差額は思いの外小さい。ただし、昨今の為替レートを受けてiPad Proを値上げする可能性も残されている。
正直なところ、マイナーチェンジレベルの変更にとどまったiPad Airだが、M1プロセッサを搭載するマシンとしてはAppleの中で最も安い。RAMも8GBと倍増しているため、ProMotionやLiDAR、ミニLEDパネルは不要だけれども、ハイパフォーマンスのタブレットを少しでも安くというユーザーにはピッタリの選択肢になるだろう。
【修正履歴:2022年3月10日 午前10時00分 表の一部を修正しました。また、本文を一部追記しました】
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