Appleカーもあります シリコンバレーの公道を走り抜けるセルフドライビングカーを激写してきた:シリコンバレーから見た風景(3/3 ページ)
シリコンバレーは自動運転の技術開発に最適な場所。その証拠に、さまざまな自動運転車が走っています。筆者が遭遇したセルフドライビングカーを紹介しましょう。
無人宅配サービスのNuro
Nuroは2016年に元Googleの自動運転技術のエンジニアがマウンテンビューに設立した会社で、小型自動配送車を使った無人宅配サービスの実現を目指しています。ソフトバンクとトヨタ系Woven Planetが出資をしています。
今回見かけたのは少し前のプリウスをベースにしたセルフドライビングカーでした。Nuroは無人配送車の開発にフォーカスしていると思っていたので、プリウスのテスト車両が走っていたのは少し意外です。
場所は先ほどのページミルから程近いパロアルトの閑静な高級住宅街。路駐も多く走りにくい住宅街の中を右折・左折していく様子は、明らかに人が運転しているよりも慎重な動きで、自動運転をテストしているのが一目瞭然でした。
Waymoはどこ?
今回の調査では予想に反してGoogle系のWaymoのセルフドライビングカーを1台も見かけませんでした。コロナが始まる前は、マウンテンビュー周辺を運転していると、クライスラーのパシフィカのテスト車両を頻繁に見かけたのですが、どこに行ってしまったのでしょうか?
たまたま運悪く遭遇しなかっただけという可能性もありますが、Waymoはアリゾナやサンフランシスコ、そしてニューヨーク等へ実用化に向けた本格的なテストを拡大しているので、他の場所に展開されているのかもしれません。
今回紹介した4社以外にも3台のセルフドライビングカーを見かけました。
いずれもセンサーシステムを車両の屋根に搭載していたのですぐに気付きましたが、一瞬すれ違っただけだったため残念ながらどこの会社かまでは特定できませんでした。
シリコンバレーにはまだまだいろんなテスト車両が走っていそうなので、面白いものを見つけたらここで紹介したいと思います。
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