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誹謗中傷をなくす「この指とめよう」が解散 設立直後の“炎上”で活動に支障か
SNS上の誹謗中傷をなくすために活動する一般社団法人「この指とめよう」が2月28日付で解散していたことが官報で明らかになった。
SNS上の誹謗中傷をなくすために活動する一般社団法人「この指とめよう」が2月28日付で解散していたことが、4月5日の官報で明らかになった。2021年5月の設立から1年を待たずに活動を終了した。
同法人は設立当初、SNS上の炎上や誹謗中傷を監視し、リアルタイムに啓発バナーを掲示する取り組みを始める計画を掲げていた。しかし、設立直後から代表理事でコピーライターの小竹海広さんによる過去の誹謗中傷ツイートが話題になり、5月30日には小竹さんが「自分の未熟さを後悔し、反省しております」と謝罪する事態になるなど暗雲が立ちこめていた。
その後、11月までに公式Webサイトは非公開になり、公式Twitterアカウントも削除。活動は実質的に終了していたとみられる。
同法人でアドバイザーを務めていたジャーナリスト・佐々木俊尚さんは11月、小竹さんに代わって状況を説明。「小竹さんが炎上事件以降、非常にメンタルを病んでしまっており、公に発信できるような精神状態ではない」(佐々木さん)とした。一方で、事件に対する小竹さんの認識の甘さを指摘し「誹謗中傷をやめようという運動をする資格はない」とツイートしていた。
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