民放の「リアルタイム配信」は“ザッピング”もできる 「TVer」アプリの新機能まとめ
地方にいても東京と同じ番組をリアルタイムで見られる民放5系列の「リアルタイム配信」。配信する番組やアプリの仕様が分かってきた。
4月11日に始まる民放5系列の「リアルタイム配信」。プライムタイム(午後7時から午後11時)の番組を中心に放送と同時にTVerで配信するサービスで、地方にいても東京と同じ番組をリアルタイムで見られるのは大きい。
リアルタイム配信を視聴できるのは、スマートフォンやPCといった「テレビ以外」のデバイス(スマートテレビ、Chromecastは不可)だ。TVerアプリ(iOS、Android)は新たにID機能「TVer ID」を導入し、ログインするとBDレコーダーのように、番組の途中から見始めた時もタップ1つで最初から再生できる「追っかけ再生」が使える。
ただしTVerによるとテレビ朝日系列の「報道ステーション」、テレビ東京系列の「WBS」など生放送を中心に追っかけ再生に対応していない番組も存在する。とくにテレビ東京は非対応の番組が多く「ポケットモンスター」「妖怪ウォッチ♪」といったアニメも対応しない。ただしリアルタイムで見逃してもTVerが提供している「見逃し配信」で多くの番組は放送から1週間後まで視聴できる。
リアルタイム配信中に他の番組が気になった時は「ザッピング機能」が使える。資料に詳しい説明はないが、アプリの画面イメージには上部に「フジテレビ」「テレビ朝日」などのアイコンが並び、視聴中の局には下に青いラインが入っている。ブラウザのタブ機能のようにワンタップで切り替えられる可能性が高い。
気になる番組を見つけた時は「お気に入り」(従来のマイリスト機能)や新しい「あとでみる」に追加して後で確認できる。お気に入りの場合は番組名や出演者をキーワードとして登録すると関連する番組の配信が始まった時に手元に通知が届く。一方の「あとでみる」はより手軽なピン留め機能という位置付けだ。
この他、過去の配信とこれから配信する番組を一覧できる「リアルタイム配信番組表」、人気番組が分かる「ランキング」なども用意した。気に入った番組は「いいね」で応援し、「シェア」機能でSNSに投稿できるなど、SNSユーザーと親和性の高い機能もある。
リアルタイム配信開始に合わせ、TVerは民放各局でCMを流す他、交通広告などにも力を入れる。民放各局もリアルタイム配信を行っている番組に「NOW ON TVer」ロゴを表示するなど全面協力する。テレビ離れが進んだといわれている今、リアルタイム配信でどれだけ視聴者を増やせるか。
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