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「“Sansan=名刺”のイメージ変える」──Sansanが営業DX分野に本腰 まずは企業データベースを拡充
Sansanが、名刺管理サービス「Sansan」の営業支援機能を強化する。まずは帝国データバンクと連携し、企業データベースを拡充する。「Sansan=名刺のイメージを変え、営業に活用できるツールとしても認知を広げる」という。
Sansanは4月11日、名刺管理サービス「Sansan」について、営業支援に向けた機能を強化する方針を発表した。まずは以前から搭載している企業データベース機能などを強化。帝国データバンクと連携してデータ数を増やし、Sansanの標準機能として提供する。「Sansan=名刺のイメージを変え、営業に活用できるツールとしても認知を広げる」(同社)
Sansan社はこれまで、独自に集めた企業情報をデータベース化し、有料のオプション機能として提供してきた。今後は、強化したデータベースを全ユーザーが追加料金を払わず使える標準機能として提供する。閲覧できるのは業種、売り上げ、従業員数、資本金など。情報は名刺の有無にかかわらず確認できるという。提供は6月ごろを予定。
企業が設置した問い合わせフォームの情報を自動でSansanに取り込める「スマートフォーム機能」も5月以降に提供する。Webサイトの閲覧者やオンラインイベントの参加者と接点を持ちやすくし、顧客の営業活動を円滑化するという。
コロナ禍により名刺を使う人が減った他、営業支援ツールの需要が伸びていることから、サービスを刷新。顧客の新規獲得・維持につなげる。「今後も営業支援に注力し、機能の追加や強化を進める」(Sansan)
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