「After Effects」がAppleシリコンにネイティブ対応 最大3倍高速に
アドビは、モーショングラフィックスやVFX合成を可能にする「Adobe After Effects」が「Appleシリコン」にネイティブ対応したと発表した。
アドビは4月13日、モーショングラフィックスやVFX合成を可能にする「Adobe After Effects」の新バージョン(22.3)を公開し、「Appleシリコン」にネイティブ対応したと発表した。Intelプロセッサを搭載したiMac Proと比較して、「Apple M1 Ultra」搭載マシンでは最大3倍高速になったという。
Appleシリコンのネイティブ対応により、「ロトブラシ2」や「コンテンツに応じた塗りつぶし」といった「Adobe Sensei」搭載機能が高速化。デコード時間も短縮されており、iMac Proとの比較でM1 Ultraを搭載した「Mac Studio」では、EXRデコードが2倍、ProResデコードが最大4倍速くなったとしている。
新機能として、レンダリング済みシーケンス内のカットポイントを特定する「シーン編集の検出」を搭載。編集済みコンテンツを素材にしたモーションデザイン作業を効率化する。フレームの外側にある2D/3Dレイヤーを表示する「拡張ビューア」など、3D作業向け機能も追加。また、クラウドを活用したワークフローとして、「Frame.io for Adobe Creative Cloud」に対応した。
なお、Appleシリコン向けに移植されていないサードパーティー製プラグインは、ネイティブ環境では動作せず、互換性のないプラグインが一覧で表示される。Rosetta 2環境でAfter Effectsを実行すれば、移植されていないサードパーティー製プラグインや、Cineformなどの形式を引き続き使用できるが、After Effectsのパフォーマンスが低下する場合があるとしている。
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