「Metaの偽善が明らかになった」──メタバースでのアイテム販売高額使用料についてApple幹部が批判
Meta(旧Facebook)が発表したメタバースでのアイテム販売の使用料は約47.5%。日頃“30%のApple税”を批判している同社を、Apple幹部が痛烈に批判した。
「Metaの偽善が明らかになった」──。米Appleのコーポレートコミュニケーション担当シニアディレクター、フレッド・サインツ氏が米Market Watchにそう語った。米Meta(旧Facebook)が4月11日に発表したメタバースでのアイテム販売でMetaが徴収する使用料についてのコメントだ。
Metaは、同社のメタバース「Horizon Worlds」内でクリエイターが収益化するための様々な方法をテストすると発表した。クリエイターはアイテムやエフェクトを販売できるが、MetaはMeta Quest Storeの使用料として30%、さらにHorizon Platformの使用料として25%を徴収すると説明した。例えばアイテムを1ドルで販売すると、47セントが手数料として取られる。
Horizon World担当幹部のビベック・シャルマ氏は発表後、米The Vergeに対し、この価格設定について「かなり競争力のある料金だと思う」と語った。
Market Watchは14日に公開した記事でサインツ氏のコメントを紹介した。
「Metaは、(Appleの)App Storeでのアプリ内購入に掛かる30%の手数料について何度も批判し、あらゆる場面で中小開発者やクリエイターをAppleの犠牲者だとして利用してきた。それが今、そのクリエイターに他のどのプラットフォームよりも大幅に高い使用料を請求しようとしている。(Metaの)発表は、Metaの偽善を明らかにした。MetaはAppleのプラットフォームを無料で使おうとする一方で、自分のプラットフォームを使う中小開発者やクリエイターから嬉々として搾取しようとしている」(サインツ氏)
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