「QRコード」は日本の発明品って知ってた? 4月18日「発明の日」に先立ち、特許庁が紹介
Twitterにて、ハッシュタグ「#あれ実は私なんです」をつけた投稿が話題になっている。その中で「QRコードを開発しました」と投稿をした企業がある。産業用ロボットの開発などを手掛ける、愛知県のデンソーウェーブだ。
Twitterにて、ハッシュタグ「#あれ実は私なんです」を付けた投稿が話題になっている。各ユーザーがさまざまな実績を告白している中で「QRコードを開発しました」と投稿をした企業がある。産業用ロボットの開発などを手掛ける、デンソーウェーブ(愛知県知多郡)だ。この投稿は15日午前11時半時点で、7500RT、3.7万いいねを獲得し話題になっている。
偶然にも、特許庁が13日から東京・霞が関の庁舎内で公開している「イノベーションに寄与した日本の発明」という展示の中でも、同社がQRコードを開発したことを紹介している。この展示は、4月18日に制定されている「発明の日」に先立ち公開を始めたものだ。
それによると、QRコードが発明されたのは1994年。自動車部品メーカーのデンソーの技術者だった原昌弘さんが、自動車以外の事業を考えた際に二次元コードに着目したことがきっかけという。原さんは、それまで主流だった「バーコード」(1次元コード)では取り扱える情報量が少なく、いずれ限界が来ると予測し、高速で読み取れる二次元コードの開発を思い立った。
二次元コードを高速で読み取るには、そのコードの位置や向きを機械が正確に読み取る必要がある。そのため、原さんは二次元コードの3隅に、「ファインダパターン」と呼ばれる模様を配置することを思い付いたという。しかし、正確に認識される模様の考案は簡単ではなく、発見までに多くの苦労を重ねたとしている。
QRコードの開発後、デンソーはその特許を公開し、誰でも利用できるようにしている。このため、現在まで世界中のさまざまな分野でQRコードが使われるようになった。開発から20年以上がたつが、いまだにこれを超える記録量を持ち、かつ高速でデータを読み取れる二次元コードは発明されていないという。現在QRコード事業は、デンソーからデンソーウェーブに移管している。
特許庁ではQRコードの他にも、「食器洗い乾燥機」はパナソニック、「冷却ジェルシート」は小林製薬の発明であることなども紹介している。「日本で初めて開発され世界に拡がった発明などを通して、若年層を含めた幅広い層に、イノベーションを創出する発明を生み出すことの意欲につなげていただければ幸いです」(特許庁)
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