吉野家“生娘シャブ漬け戦略”の謝罪文、渦中の常務本人が作成者に 理由を聞いた
吉野家は、若者へのマーケティング戦略について「生娘がシャブ漬けになるような企画」などと表現した伊東正明常務取締役を「解任したと発表した。発言を巡っては吉野家が18日に自社サイトに掲載した謝罪文の作成者が「Ito Masaaki」だったこともTwitter上で話題になっている。
吉野家は4月19日、若者へのマーケティング戦略について「生娘がシャブ漬けになるような企画」などと表現した伊東正明常務取締役を「人権・ジェンダー問題の観点から到底許容することの出来ない職務上著しく不適任な言動があった」として解任したと発表した。発言を巡っては吉野家が18日に自社サイトに掲載した謝罪文の作成者が「Ito Masaaki」だったこともTwitter上で話題になっている。
19日午前11時時点で、同社が掲載した謝罪文のプロパティを確認してみると、ファイル名「news202204183」、作成者についての記載はない。しかし、米Internet Archiveのアーカイブ閲覧サービス「Wayback Machine」で同サイトの18日「05:36:30」の記録をみると、ファイル名「news_20220418_4」、作成者「Ito Masaaki」と表記されている。
謝罪文原稿の初稿を作成したのが不適切発言をした伊東氏本人と推測されることから、Twitter上では「まるで人ごとみたいな書き方」や「本人が書いたなら主語は私にしてほしい」などと指摘する声の他、「本人が謝罪文書く事の何が悪いのか全く分からない」「会社として公開する前にチェックされてるんだろうし本人が書いてても構わなくね?」など問題はないとする意見なども見られた。
この件について、同社の広報部に問い合わせたところ「謝罪文書は伊東に事実経緯を確認した上で広報で作成しました。元書面が伊東であったため、誤解を生じ申し訳ございませんでした」と作成者が伊東氏名義になっていた理由を説明。
差し替えた理由については「掲出後に関係者より伊東の名前がファイルに残っていると指摘があり、無記名に差し替えました」(同)とコメントした。
謝罪文のプロパティをみると、文章作成に用いたアプリは「Microsoft Word」であったことが分かる。Wordでは、オプション設定にある「ユーザー名」を作成者として参照する仕組みになっている。同社は「元書面が伊東であった」と説明しているため、初稿を作成した伊東氏の名前がそのまま残ったと思われる。
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