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ハワイ上空に謎の“渦巻き”出現、ライブカメラが捉えた UFO? 隕石? その正体とは
国立天文台と朝日新聞が運営するライブカメラ「星空カメラ」がハワイ島の火山「マウナケア」の上空に謎の“渦巻き”を捉えた。渦巻きはカメラの左からゆっくり回転しながら登場し、右側へと移動を続けて約5分後に消えたという。
国立天文台と朝日新聞が運営するライブカメラ「星空カメラ」が4月17日(現地時間)、ハワイ島の火山「マウナケア」の上空に謎の“渦巻き”を捉えた。渦巻きはカメラの左からゆっくり回転しながら登場し、右側へと移動を続けて約5分後に消えたという。
この模様は、ライブカメラを中継したYouTubeチャンネル「朝日新聞宇宙部」が掲載した切り抜き動画で確認できる。映像では、蚊取り線香のようなはっきりとした腕を持つ渦上のなにかが、移動していくのが分かる。時間が経過するにつれて、渦の腕は薄くなり、やがて渦は雲の奥の方に消えてしまう。
この現象は一体何なのか。実はこの現象の2時間ほど前、米国の宇宙企業であるSpaceXが商業用打ち上げロケット「Falcon 9」を打ち上げていた。このことから、同チャンネルはロケットの打ち上げにより発生した現象ではないかと推測している。
「その(分離した)上段が、残留ガスを噴出しながら回転していて、夜明けに伴って太陽の光が反射してこう見えたんだと想像します」と朝日新聞宇宙部は理由を説明している。
この動画について、視聴者は「面白く不思議な現象」「動きや発光の感じから人工物だとは思いますが、今のところライブ史上最大の謎」などの感想が見られた他、ロケットやミサイル、ドローン、隕石ではないかと予想する声もあった。
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