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入社前に「社内Slack見学」で採用のミスマッチ防止 テレワークを逆手に スタートアップが開始
採用候補者を社内Slackに招待し、チャットの様子などを一定期間見てもらう──そんな取り組みをスタートアップ企業のLboseが始めた。社員と採用候補者が実際に業務で使うSlackで交流することで互いの雰囲気をつかみ、採用のミスマッチ回避につなげるという。
Web制作の支援事業などを手掛けるスタートアップのLbose(熊本市)は4月19日、新しい人事制度「Slack会社見学制度」を始めた。採用候補者を実際に業務で使うSlackチャンネルに招待。チャットの様子などを見てもらうことで社内の雰囲気をつかんでもらい、採用のミスマッチ回避につなげる。
Lboseが普段業務で使っているSlackチャンネルのうち、個人情報やクライアントの情報を含まないチャンネルに候補者を招待。候補者は許可を受けたチャンネルを、一定期間自由に閲覧できる。気になる社員に話しかけたり、定例会議に参加したりも可能という。候補者は見学前にLboseと秘密保持契約を結ぶ必要がある。
テレワークが普及し、Lboseでもほとんどの業務がリモートで完結するようになった一方、採用担当者と候補者それぞれが互いの雰囲気をつかみにくくなっていたことから生まれた制度。3月に試験導入したところ、実際に1人の人材獲得につながったことから、正式導入を決めた。
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