Meta傘下のInstagram、NFTの投稿・共有機能のテストを開始 手数料は無料
Meta傘下のInstagramは、NFTを投稿する機能のテストを開始した。一部のクリエイターが対象。NFTは無料で投稿・共有できる。
米Meta傘下のInstagramは5月9日(現地時間)、プラットフォーム上でのNFT(代替不可能なトークン)の投稿・共有を可能にするテストを、まずは米国の一部のクリエイターを対象に開始すると発表した。Instagramのフィード、ストーリー、メッセージに表示できる。マーク・ザッカーバーグCEOは、この機能をFacebookでも間もなく利用できるようにすると語った。
クリエイターは、サードパーティのデジタルウォレットをInstagram内でリンクすることで、無料でNFTを投稿・共有できるようになる。NFTは「Digital collectibles」として表示され、タップするとクリエイターやオーナーの名前などの詳細が表示される。
プロフィールには投稿したリールやストーリーのタブに加え、Digital collectiblesタブも表示される。クリエイターだけでなく、NFTを購入したユーザーのプロフィールにもNFTコレクションが表示される。
Instagramは米The Blockなどに対し、立ち上げ段階でサポートするブロックチェーンはEthereumとPolygonのみだが、FlowとSolanaもサポートする計画と語った。使えるウォレットはRainbow、MetaMask、Trust Wallet。
Instagramのトップ、アダム・モッセリ氏はTwitterへの投稿で、NFTをクリエイターのための新たな収益機会だと語った。だが、「NFT、ブロックチェーン、そしてWeb3は分散化の上に成り立っている」が、「Instagramは基本的に一元化されたプラットフォーム」であるため、「緊張がある」とも語った。「これは、Web3をより多くの人々が利用できるようにするための機会の1つだと考えている」。
ザッカーバーグ氏はFacebook投稿で、クリエイターはMetaが無償で提供している「Spark AR」を使うことで、ARのNFTをストーリーに投稿できると語った。「それにより、ユーザーは物理的な空間にデジタルアートを飾れるようになる」という。
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