任天堂が5月10日に発表した2022年3月期連結決算は、売上高が前期比3.6%減の1兆6900億円、営業利益が同7.5%減の5927億円、純益が同0.6%減の4776億円と、減収減益だった。
Nintendo Switch本体の販売数は、前期比20.0%減の2306万台にとどまった。2017年の発売から5年経ち、需要が落ち着く中、次の一手が注目される。
Nintendo Switchは、有機ELモデルを2021年10月に発売するなどテコ入れ。年間セルスルー実績は、前期に次いで発売以来2番の水準にとなった。年間プレイユーザーは順調に増加し、1億以上に達したという。
ただ、前期に大ヒットし、ハード販売をけん引した「あつまれ どうぶつの森」(2020年3月発売)の反動減に加え、半導体部品供給不足による影響などから、前期比では2割減に落ち込んだ。
ソフトの販売本数は2億3507万本(前期比1.8%増)で、年間販売本数としては「歴代のプラットフォームで過去最大」という。「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」が1465万本、「Pokemon LEGENDS アルセウス」が1264万本とそれぞれ1000万本以上を記録した。
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