ニュース
“メタバース向け保険商品”開発へ 損保ジャパンとANA NEOが提携
メタバース向け保険商品開発などで、損害保険ジャパンとANA NEOが提携。ANA NEOは、バーチャル空間で旅行や買い物が楽しめる3D空間を開発中だ。
損害保険ジャパンと、ANA搭乗者/マイレージ会員向けメタバース「SKY WHALE」(仮)を開発中のANA NEOは5月13日、メタバース向け保険商品開発や、サービスに関する可能性を実証を目的に提携したと発表した。
「Web 3.0型志向の新しい時代のサービス・コンテンツ開発を推進し、デジタルツイン社会での安心・安全・健康なライフスタイルの実現に大きく貢献する」としている。
SKY WHALEは「時空を超える旅客機」がコンセプト。バーチャル空間で旅行や買い物が楽しめる3D空間として開発中だ。総合プロデューサーには、元スクウェア・エニックスの田畑端・JP GAMES社長が就任している。
損保ジャパンとANA NEOは今回、メタバースについて「国内の各種法規制やガイドラインが完全には整備されておらず、サイバーリスクも高まる中、関連事業者やユーザーに対する安心・安全な利用環境を提供していく必要がある」と指摘。
損保ジャパンの保険商品開発力やリスクマネジメントのノウハウなどを「SKY WHALE」に取り込み、「より多くの事業者やユーザーに安心してデジタルツインなライフスタイルを享受していただくための取り組みを推進するという。
関連記事
- 乱立するメタバース関連団体 養老氏率いる「メタバース推進協議会」に“不思議さ”を感じるワケ
2021年末以降、メタバースには急速に注目が集まっている。その関係からか、日本国内だけでも、筆者が把握できる限り、すでに4つの関連団体が作られ、乱立との指摘もある。養老孟司氏率いる「メタバース推進協議会」はどんな目的を持って作られたものなのか、会見に参加した筆者の視点から考えてみた。 - 「メタバース推進協議会」発足 文化形成とルール作り目指す 業界団体は乱立状態
任意団体として活動していた「メタバース推進協議会」一般社団法人として正式に発足した。メタバースを巡る文化やコミュニティーの形成とビジネス促進に向けた業界ルール作りを目指す。 - 「アバターの肖像権」はどうする? メタバースなどで整理すべき課題をまとめたガイドライン公開
KDDIが代表幹事を務め、東急、みずほリサーチ&テクノロジーズ、渋谷未来デザインなどが参画するバーチャルシティコンソーシアムが、“都市連動型メタバース”における課題や論点をまとめた「バーチャルシティガイドライン ver.1」を公開した。 - メタバースの可能性はB2Bにあり? マネタイズへの道をソフトウェアの歴史から振り返る
B2C分野での盛り上がりを見せるメタバース市場。一方で、過去のビジネスシーンを踏まえると、今後B2B分野でも同様の盛り上がりが起きる可能性もある。この動向がSaaSビジネスに与える影響を、SaaS企業に特化したアナリストが分析する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.