ニコニコ、“ゆっくり茶番劇”商標登録への公式声明「21日までに出す」
ドワンゴの栗田穣崇専務取締役COOは、「ゆっくり茶番劇」の商標登録問題について動画配信サービス「ニコニコ」としての公式声明を21日までに発表すると、自身のTwitterアカウントで発信した。
ドワンゴの栗田穣崇専務取締役COO(@sigekun)は5月14日、「ゆっくり茶番劇」の商標登録問題について動画配信サービス「ニコニコ」としての公式声明を21日までに発表すると、自身のTwitterアカウントで発信した。
21日まで時間がかかる理由として、栗田COOは声明発表までにかかるフローを説明した上で「気持ち的には明日明後日にも発表したいところだけど、どれだけ迅速に動いてもやっぱり1週間はかかってしまうや…すまんな」とコメントしている。
栗田COOによると、ニコニコで「ゆっくり茶番劇」タグがついている動画の数は、16日午前11時20分時点で1823本あり、初めにこのタグがつけられたのは2010年8月という。
ゆっくり茶番劇とは、同人サークル「上海アリス幻樂団」が制作する作品群「東方Project」の二次創作キャラクター「ゆっくり」を使った会話劇。さまざまな投稿者がYouTubeやニコニコ動画に動画をアップロードしている。
動画投稿者の柚葉さんは15日、「『ゆっくり茶番劇』の商標権を取得した」とTwitterで発表。以降の商用利用に対し、年間11万円(税込)の使用料を求めた。柚葉さんは上海アリス幻樂団やゆっくり自体の創作とは無関係な第三者であることから、Twitter上では反発の声などが上がっており、栗田COOも「ニコニコの投稿者にどのような影響があるのか週明けに法務部に確認します」と15日に投稿していた。
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