個人事業主が使うクラウド会計ソフトランキング 3位マネフォ、2位freee、1位は? MM総研調査
個人事業主が一番使うクラウド会計ソフトは?──MM総研がこんな調査結果を発表した。2位はfreeeの「クラウド確定申告ソフト freee」、3位はマネーフォワードの「マネーフォワード クラウド確定申告」。1位は?
個人事業主が一番使うクラウド会計ソフトは?──MM総研は5月25日、こんな調査結果を発表した。1位は弥生の「やよいの青色申告 オンライン」「やよいの白色申告 オンライン」(53.9%)。2位はfreeeの「クラウド確定申告ソフト freee」(25.4%)、3位はマネーフォワードの「マネーフォワード クラウド確定申告」(15.5%)だった。
順位はMM総研による21年4月の調査と変わらず、3社による寡占状況にも変化はなかった。一方でそれぞれの利用率は変化。弥生が3.1ポイント落ちた一方、freeeは4.8ポイント、マネーフォワードは0.7ポイント伸びた。
個人事業主によるクラウド会計ソフト全体の利用率も伸長した。使っている会計ソフトを聞いたところ、クラウド型と答えたのは全体の29.8%で、21年の26.3%より3.5ポイント伸びた。インストール型の会計ソフトを使っている人は全体の58.0%で、21年から3.1ポイント減った。
MM総研によれば16年以降、クラウド会計ソフトの利用率は上昇傾向にあるという。背景には行政手続きのデジタル化があるといい、直近ではネット経由で確定申告書を提出する場合、控除を優遇する施策などが影響したと分析している。
ただし、そもそも会計ソフトを使っていない人もいた。会計ソフトの利用状況を聞いたところ、使っていると答えたのはクラウド型・インストール型を合わせて全体の36.5%。使っていないと答えたのは全体の55.6%だった。
会計ソフトを使っていない人に会計のやり方を聞いたところ、「市販の帳簿やノートへの手書き」(40.8%)や「税理士や会計事務所への外部委託」(19.0%)が多かった。一方で、会計ソフトを使わない人の比率は年々減っていることから、ソフトウェアベンダーの取り組みは今後も新規顧客の開拓につながるとMM総研は分析している。
調査は22年4月16日から25日にかけて実施。21年分の確定申告を済ませた個人事業主2万2112人にWebでアンケートを取った。
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