初音ミクの楽曲付きイラストNFT発売 「分散化により、曲が後世に残る可能性を高めたい」
初音ミクの楽曲付きイラストがアートNFTとて発売。「NFTで楽曲を“分散的に所有”してもらうことで、楽曲が後世に残る可能性を高めたい」
VOCALOID作家「BIGHEAD」の作品をリリ−スしてきたFORESIGHT STUDIOは5月27日、「初音ミク」開発元のクリプトン・フューチャー・メディアからライセンスを受け、初音ミクの楽曲付きイラストを、アートNFTとて発売すると発表した。
BIGHEADは「NFTで楽曲を“分散的に所有”してもらうことで、子供の代、孫の代へと、楽曲が後世に残る可能性を高めたい」と述べている。
BIGHEADの楽曲とapapicoのイラストを組み合わせた作品に、NFTの真正性示す情報を、Adobeの「Credentials(beta)」を使って付与。製作者や編集履歴を作品に埋め込み、作品の真正性を示す。販売はNFTプラットフォーム「OpenSea」で行う。
BIGHEADは、「PCやインターネット上にデータを残しても永続性はない。紙に残せば100年保存できるが、火事でも消失せずギリシャ時代から保存されてきた石に保存することが一番保存性が高い。自分達が生きた証・文明を残したいという理由で、初音ミクの石膏像を建てる夢を追いかけている」という。
一方で、「NFTに出会い石像を建てる以外に選択肢が増えた」と説明。「自分の作品を海外含め多種多様な人たちに分散的に所有してもらう。NFT/美術品として他のユーザーに所有してもらうことで、子供の代、孫の代へとアートという形で受け継ぐことが可能なのではないか」と期待。
「ゴッホの絵のように何年にも渡って、誰かが所有し、世界中のどこかかに飾ってもらう。それが目的でもあり夢」だと述べている。
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