ニュース
5年後に最大35%改善 エアコンの新しい省エネ基準、経産省が策定
経済産業省は31日、家庭用エアコンの冷房時エネルギー消費効率を2027年度までに現在より13.8%から34.7%改善させる新しい省エネ基準を公布した。
経済産業省は5月31日、家庭用エアコンの冷房時エネルギー消費効率を2027年度までに現在より13.8%から34.7%改善させる新しい省エネ基準を公布した。エアコンメーカー各社は今後、新基準を目標に新製品を開発する。
広く使われている6畳用(冷房2.2kW)から8畳用(同3.2kW)では現在の基準より13.8%改善したAPF 6.6。それ以上の能力を持つ製品でも概ねAPF 6前後を目標とした。最も改善率が高い10畳から12畳用(同4.0kW)は34.7%となっている(APF 6.6)。
APFは「通年エネルギー消費効率」(Annual Performance Factor)。一定の条件でエアコンを動かし、消費電力1kW当たりの冷房能力を示す。
経産省は冷暖房が過程のエネルギー消費量の中で約30%と特に大きな割合を占めていることから、統一した測定方法の下で省エネ基準を設けて性能向上を促している。
関連記事
- 真夏の換気、エアコンは“つけっぱなし”が正解 ダイキン調査
ダイキンの調査によると、換気で窓をひんぱんに開ける場合、エアコンはつけっぱなしにした方が電気代が安く、室内温度の上昇も抑えられるという。 - 今年ばかりは「エアコンの試運転」をした方がいい理由
テレワークなどコロナ禍の生活の変化によりエアコンの負荷が増した。冬の稼働時間は2シーズン分。換気扇も窓開け換気による結露トラブルが増えている。 - 早めの「エアコン試運転」、経産省など呼び掛け 去年は購入者の3割が“2週間待ち”に
経済産業省は11日、夏前のエアコン試運転を呼びかけた。今年はエアコンメーカーや業界団体も歩調を合わせて早期の試運転を呼び掛け始めた。 - 持続時間2倍・外部電源でガン冷え 「REON POCKET 3」を試して分かったその進化っぷり
「着るエアコン」ことソニーの「REON POCKET 3」。3世代目になってどう変わったのか、試してみた。 - 動き出したエアコンのサブスク 戸田市は富士通ゼネラルの最上位機種で月額2000円から
高齢者世帯の熱中症対策を主な目的としたエアコンのサブスクリプション事業が動き出した。戸田市の場合は月額2000円(税込)から。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.