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Apple Silicon M2を外側から眺めてみて分かった、その性能の源泉とM3の可能性(2/3 ページ)

Armをはじめとするプロセッサの動向に詳しく、RISCプロセッサ、Apple Silicon連載記事も執筆した大原雄介さんに、Appleが発表したApple Silicon M2プロセッサの中身を、今ある情報から推測してもらった。

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  • GPUはM1の8コアからやや増えて10コア構成に。M1比で言えば最大35%の性能向上(写真6)。
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写真6:ただしM1が12.5W程なのに対し、M2では15Wになっており、同じ12.5W同士でいえば性能差は25%増し程度でしかない

同じ15W枠でいえば、10コア製品と比べてピーク性能で2.3倍(写真7)。

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写真7:こちらもCore i7-1255Uとの比較。GPUは96EU、1.25GHz動作となっている

同じGPU性能なら消費電力1/5とする(写真8)。

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写真8:グラフそのものは写真7と同じで、今度は性能を並べた場合の消費電力比較である
  • 搭載されるNPUは15.8TOpsで、これはM1の40%増し。
  • Media Engineは8KのH.264/265のDecodeに対応。Encodeは言及なし。
  • ProRes Video Engineを搭載、4Kだけでなく8Kの複数Video Streamをハンドリング可能。
  • Secure Enclave内蔵。
  • 新しいISPを搭載してノイズ削減能力を向上。

といったあたりだろうか。

 ただ最後のISPについて、持ち歩いて撮影する事が普通なiPhone向けと異なり、MacBook Airの内蔵カメラで風景の撮影とかするか? と考えると(もちろんビデオ会議などで役立つ場面はあるにせよ)基本は将来のiPhone向けのISPを先に入れ込んだ、というあたりではないかと思う。

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M2搭載の新型MacBook Air

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