iPhoneがMacのWebカメラ/天釣りカメラになる「連携カメラ」「デスクビュー」の仕組みが分かった(3/3 ページ)
macOS VenturaとiOS 16の最大の魅力という人もいる、「連携カメラ」「デスクビュー」の詳細をAppleが明らかにした。
Desk View camera APIも用意
また、Desk View camera APIも用意されており、アプリケーションに適したカスタマイズされたインテグレーションも可能だ。
連携カメラの使用中は、iPhoneの通知はすべて消音され、重要な通話の通知はMacに転送される。
連携カメラは、iPhoneを横向きに固定したスタンドに置き、画面を消した状態で、MacとUSB接続するか、Macの至近距離にある場合に、自動的に選択されるように信号を送る。
この場合、ユーザーの意図は、デバイスを連携カメラとして使用することであることは明らかだ。
macOS Venturaでは、ユーザーの好みを学習し、アプリの起動や再起動にわたって各アプリケーションのカメラのリストを保存し、その情報を使用してカメラを提案することができる。
読み取り専用のプロパティである「systemPreferredCamera API」は、MacBookの蓋を閉めたときに内蔵カメラがサスペンドされた場合に、他のカメラに切り替える自動切り替え動作を構築するのに利用できる。
MacでFaceTimeを利用する場合、これまではデフォルトが内蔵カメラからのストリーミングだが、新しく自動カメラ選択モードが追加され、それを選んでいる場合、机の上にあるiPhoneを手に取り、MacBookの後ろのスタンドに置くと、iPhoneを使用した連携カメラに自動的に切り替わるようになる。
連携カメラによりiPhoneの高解像度キャプチャーが可能になったことで、macOS VenturaではいくつかのAVCapture APIが追加され、これまで、ビデオ解像度の写真キャプチャにしか対応していなかったのが、最大1200万画素の写真をキャプチャできるようになる。
これは、まずキャプチャセッションを開始する前に「AVCapturePhotoOutput」オブジェクトでhighResolutionCaptureEnabledをtrueに設定し、その後キャプチャごとに「photoSettings」オブジェクトでhighResolutionPhotoEnabledプロパティをtrueに設定すれば有効化される。
連携カメラがサポートしているビデオフォーマットは、640×480 から1080pまでの16×9フォーマットを3つ、4×3フォーマット、1920×1440フォーマットをサポートしている。
必要に応じて、最大30フレーム/秒または60フレーム/秒をサポートするフォーマットを選択できる。
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