Evernote創業者が生んだWeb会議ツール「mmhmm」、日本市場に本腰 法人開拓でドコモ子会社とタッグ
Evernote創業者のフィル・リービン氏率いる米Web会議ツール企業mmhmm(ンーフー)が、日本市場開拓に向け、ドコモ・システムズと販売代理店契約を結んだ。ドコモ・システムズはmmhmmが提供する法人向けサービスの営業活動に協力する。
Evernote創業者のフィル・リービン氏率いる米mmhmm(ンーフー)は6月9日、日本市場開拓に向け、ドコモ・システムズと販売代理店契約を結んだと発表した。ドコモ・システムズはmmhmmが提供する法人向けWeb会議プレゼンツール「mmhmm for Teams」の営業活動に協力する。mmhmmが代理店契約を結ぶのは世界でドコモ・システムズが初という。
mmhmmは、Web会議の映像にプレゼン資料を合成したり、エフェクトを追加したりできるビデオチャットツールだ。単独でもWeb会議ができる他、「Zoom」「Google Meet」「Webex」といったツールとの連携機能も搭載。2020年にβ版の提供を始め、22年6月時点ではMac版、Windows版、iOS版、Webブラウザ版を提供している。
mmhmmによれば、日本ではソニーやトヨタなどのグループ企業や、スタートアップ企業などの社員が個人的に利用しているケースが多いという。こういった動向から、日本市場に展開の余地があると判断。日本での法人向けプラン拡大に向け、ドコモ・システムズとの連携に至ったとみられる。
2社共同での営業活動は開始済みで、すでに6社への提供につながったという。同日には、東洋美術学校で講師を務める山本麻美氏など、日本のクリエイターなど5人をアンバサダーに選出したことも発表。今後は5人と協力し、動画を活用してmmhmmの情報を発信していく方針だ。
「ドコモグループはすでに多くの商材・ソリューションを展開している。それらとmmhmmを組み合わせることで、他にない価値を作っていけると考えた。ドコモグループが抱える6000人規模の法人営業と協力し、全国にmmhmmを広げていく」(mmhmmリージョナルヘッドオブセールスの青木隆夫氏)
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