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ジャック・ドーシーCEO率いるBlock(旧Square)、「Web3」を超える「Web5」構想

「Web3」はVCが牛耳っていると批判するジャック・ドーシー氏が、「Web5」構想を発表した。Web5は、同氏がCEOを務めるモバイル決済企業Block(Square)のTBDチームが構築する。

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 米Twitterの共同創業者、ジャック・ドーシー氏が率いる米Block(旧Square)は6月10日(現地時間)、ビットコインベースの新プラットフォーム「Web5」を発表した。Blockの暗号資産部門TBDは、Web5をWeb3を超える「分散型Webプラットフォーム」と説明する。

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Web5の定義(画像:TBDのWebサイト)

 ドーシー氏は「Web5はインターネットへの最も重要な貢献になるだろう(Web3に投資しているVCの皆さん、ご愁傷さま)」とツイートした。


 ドーシー氏は、Web3をとりまく状況への批判的な発言で知られる。本来は分散型であるべきWeb3に大手VCなどが大金を投資することで、結局は一般ユーザーではなく一部の富裕層しかWeb3の恩恵を受けられなくなると主張している。

 ドーシー氏のツイートに連なる“会話”で「Web1を仕切っていたのは科学者、Web2は起業家、Web3はVCだった。Web5を仕切るのは誰?」という質問にドーシー氏は「人々(The People)」と応えた

 TBDのWebサイトでは、Web5を「データとIDを個人が管理できる分散型Web」としている。現在IDと個人データはサードパーティーが所有しているが、Web5では個人がすべてのサービスやアプリで使う「分散型ID」と個人データを「デジタルウォレット」で管理できるという。このウォレットで「分散型Webアプリ」にサインインすると、アプリでのすべての履歴が「分散型Webノード」に保存されるという。

 Web5では、サービスでの情報がすべて個人のWebノードに保存されるので、例えば複数の音楽ストリーミングサービスを使っている個人はサービス別にプレイリストを作るのではなく、サービスを横断したプレイリストを構築できる。

 ちなみに、Web4を飛ばしてWeb5にしたのは、「Web5はWeb2とWeb3を合わせたもの」だからのようだ。

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(画像:TBDの文書より)

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