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FIFA、ワールドカップでIMU内蔵ボール採用の半自動オフサイド判定システム導入

FIFAは「ワールドカップ カタール 2022」で、AI採用の半自動オフサイド判定システムを初めて導入すると発表した。IMUセンサー内蔵ボールと12台のトラッキングカメラを使う。システムが生成したデータはアニメーション化されスタジアムで再現される。

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 国際サッカー連盟(FIFA)は7月1日(中央ヨーロッパ時間)、11月21日からカタールで開催予定の「FIFA ワールドカップ カタール 2022」で、審判によるオフサイド判定を助けるAI搭載カメラシステムを導入すると発表した。

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IMUセンサー内蔵公式ボール(画像:FIFA)

 この半自動システムは、1秒間に500回フィールド上の位置を発信する慣性計測ユニット(IMU)センサー内蔵ボールと、スタジアムの天井に取り付けられた12台のトラッキングカメラで構成される。このカメラは機械学習でプレーヤーの体の複数のポイントの動きも追跡する。

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カメラがプレーヤーの体のポイントの動きを追跡(画像:FIFA)

 システムはボールと選手の動きのデータを組み合わせ、プレーヤーがオフサイドオフェンスを犯すと、自動アラートを生成する。アラートはVAR(ビデオアシスタントレフェリー)チームに送られ、これをチームが検証して審判に報告する。

 FIFAによると、このプロセスは数秒以内に行われるという。このシステムで生成されたデータは自動アニメーションの作成にも使われ、スタジアムの大画面やテレビ放送で判定結果をアニメーションで表示する。

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(画像:FIFA)

 FIFAは2018年のロシアでのワールドカップからVARを正式導入している。

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