Amazonがルンバ買収で手に入れるご家庭の情報は大丈夫? FTCとの戦いが始まるか:Googleさん特別編「Amazonさん」(2/2 ページ)
Amazonがお掃除ロボット「ルンバ」のiRobotを買収すると発表しました。欲しいのはロボットではなくルンバが集める間取り情報かも? Amazonの天敵、リナ・カーンFTC委員長はどう出るでしょう。
お掃除できそうでできないロボットAstroはどうなる?
そういえば昨年秋にAmazonが家庭用ロボット「Astro」を発表した際、なんでお掃除できるようにしなかったんだろうと思いましたが、そのころからiRobot買収を考えていたのだったりして。
Astroくんも、最初に家の中を歩き回って間取りを把握します。そういえば家の中を飛び回るドローン監視カメラ「Ring Always Home Cam」もあります。
なんでそんなにデータが欲しいのか。集めたデータに基づいて「居間のソファが大きすぎるから、こんな素敵な最新デザインのものに買い替えたら?」とAlexa搭載スマートディスプレイに言わせたいのかも?
Amazonは、「アンビエントインテリジェンス」の提供を目指していると自ら言っています。Amazonによる定義では、アンビエントインテリジェンスとは「複数の端末とサービスがAIを介して相互接続された環境」だそうです。「複数の端末」にルンバくんも参加するということですね。
さらに「このパラダイムでは、AIはユーザーの環境の状態とユーザーの好みを理解し、ユーザーが必要なときにユーザーを支援」するとあります。
たぶん、すごく便利だと思います。でも、Amazonさんが何でも知っている状態だということを気持ち悪いと思う人もいるでしょう。
ルンバを買った人は、お掃除目的だけのための間取りデータ提供に同意しただけで、それをそのままアンビエントインテリジェンスに流用されたくはないかもしれません。
そういう流れで、この買収の完了には時間がかかるんじゃないかなと思います。
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