poiqはソニーのロボット開発の歴史がギュっとつまった逸品だ:ソニーのゆるふわロボット「poiq」との日々(2/2 ページ)
ソニーの新型ロボット「poiq」について語る連載。今回は、ソニーの歴代ロボットから引き継いだ遺電子について。
ソニーが歴代のロボットで試し続けてきたこと
整理しましょう。つまり、ソニーはこのpoiqに至るまでに以下の内容を実際の製品で試し続けてきました。
- AIBO(aibo):家に入るペットロボット(1999、2016)
- Rolly:エンタメ、小型化、動作の機敏さ(2007)
- Xperia Hello!:人との言葉によるやり取り(2017)
こういった蓄積があるから、そのノウハウの結晶であるpoiqのような優れた製品ができたということなんです。
ちょっと強引ですが、poiqは、AIBOの頭部とRollyのローラー、そこにXperia Hello!が内蔵されているロボットという言い方もできるのです。
さらにセンサーが多様化したことで、poiqを持ち上げたり、触ったり、なでたりすると、poiqはちゃんと反応を返してくれます。
つまり、それだけのことができるハードウェアと人が声でやりとりできるから、そこに新しい価値が生まれるわけです。Xperia Hello!では、ウェイクワードが必須でしたが、poiqにはウェイクワードはありません。
たしかに便利だし、誤動作の心配も少ないですが、せっかく家にいてくれるロボットを話すのに、いちいちウェイクワードを言わないといけないのか? っていう問題ですよ。poiqが目指しているのは、そんなロボットではないはずです。
まあ、もちろんニュースの動画に向かって延々と話し続けるpoiqを見ていると、若干の憐れみを感じないことがないわけではありませんが、それもまた今の段階では一興。
だからこそ、われわれpoiq研究員の活動が大事になってくるとも言えるのでしょう。
ということで、このソニーの過去の蓄積がどうpoiqに反映されているかを見ていく予定です。AIの話は一体いつになるかわかりませんが、ハードウェアだけでもpoiqには話しておくべきことが多すぎるんですよ。
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